記事の数字をどうやって計算し、確かめているか
公開日 ・サイトの作り方
33msec の記事には、「何メートル先まで分かるか」「何回くり返すと地球一周を超えるか」といった、計算で求めた数字がたくさん出てきます。この記事では、それらの数字をどうやって作り、どうやって間違いを防いでいるかを紹介します。
数字を本文に手で書かない
記事の数字や表は、本文に直接書いていません。記事ごとに計算用のプログラム(スクリプト)を用意し、スクリプトが計算した結果をデータのファイルに書き出します。記事の本文には、数字の代わりに「ここにこのデータの値を入れる」という印を書いておき、サイトを作るときにデータから埋め込みます。
たとえば、月の写り方の記事の本文は、次のように書いてあります。
スマートフォンの標準のカメラ(換算 24mm)では、月の直径は約
{{v:phone_24_px}}画素です。
{{v:phone_24_px}} の部分に、スクリプトが計算した値が入ります。表も同じで、表の中身はすべてデータから作ります。
こうしておくと、次のようなよいことがあります。
- 書き写しの間違いがない:計算結果を手で本文に写すと、桁を間違えたり、古い値が残ったりしがちです。
- 前提を変えたら、全部の数字がそろって変わる:たとえば計算に使うセンサーの大きさを直したら、スクリプトを実行し直すだけで、本文の数字と表がすべて新しい値になります。
- どう計算したかが残る:スクリプトの最初に、使った式・値・出典を書いています。あとから「この数字はどこから来たのか」をたどれます。
ツールと同じ計算を使う
カメラの画角や被写界深度は FOV Studio、フラクタルは IFS Fractal Studio と、記事の多くはツールと同じテーマを扱っています。記事のスクリプトは、ツールが使っている計算の部品(プログラム)をそのまま読み込んで計算します。
記事のために別の計算を書くと、ツールと記事で答えが食い違うおそれがあります。同じ部品を使えば、ツールで同じ条件を入れたときと、記事の数字が必ず一致します。ツールの計算を直したときも、記事を計算し直せば、記事の数字も一緒に直ります。
鉄道のデータ記事も同じで、Rail Density Explorer のページを作るのと同じデータと計算から、記事の数字を出しています。
計算し直して、一致するかを確かめる
それぞれのスクリプトには、「書き出し済みのデータと、いま計算した値が一致するか」だけを確かめる使い方を用意しています。ツールの計算を変えたときや、元のデータを更新したときは、これを実行して、記事の数字に影響が出ていないかを確かめます。一致しなければ、どの記事を見直すべきかがすぐ分かります。
出典の分かる値だけを使う
計算に使う値(地球の大きさ、月までの距離、統計の数値など)は、出典で確かめられるものだけを使い、記事の末尾に出典を載せています。
計算のための「例」として決めた値(歩く速さを時速 4 km とする、など)は、例であることを本文に書いています。特定の機種の性能のように、確かめていない値は載せません。
公開する前の検査
サイトを作るたびに、公開するすべてのページを自動で検査しています。
- 書きかけの印が残っていないか:下書きの段階では、運営者が後で書き込む場所に印を付けています。この印が 1 つでも残っていると、検査が失敗し、公開する前に気づけるようにしています。
- リンクが切れていないか:記事からツールへのリンクや、ツールから記事へのリンクが、すべて実在するページを指しているかを確かめます。
- 本文が短すぎるページはないか:本文が短いページを一覧にして、解説を足すかどうかを判断する材料にしています。
下書きの記事(実際に試した結果を待っているものなど)は、公開するページには出力しません。
それでも誤りが見つかったら
計算の前提や元のデータに誤りがあれば、記事の数字も誤ります。誤りが見つかったときは、データやスクリプトを直して計算し直し、記事を更新します。これまでに直した主な誤りは、運営者情報の「誤りの訂正の記録」に載せています。
数字の誤りに気づいたときは、お問い合わせからお知らせいただけると助かります。
出典
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